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色即是空

色即是空 空即是色

『般若心経』は人口に膾炙していますが、要は「色即是空・空即是色」に要約できます。

● 色 … 物質すべて、特にこの身体のこと
● 空 … すべては独立してあるわけではなく、依り合って成り立っている

たとえば、ゴルフのネットは「目」が「いくつある」と数えられます。
大きい目もあるし、小さい目もあります。
確かにそれは「ある」と言えるのです。
でも、「では右から3番目、上から5番目の網の目を持ってきて」と言っても、
それは持ってこられません。
「ある」のに、持ってこられないのです。
それはなぜでしょうか。
すべての網の目は、他の網の目があるから、そこに存在できる。
なにかの「縁」があるから、そこに網の目は存在できます。
これが、「空」として「ある」ということです。
人もみな同じ。
この身体は、数か月で「モノ」としてのそれは入れ替わってしまいます。
呼吸するたびに、少しずつ、入れ替わっています。
心も同じです。
外部の出来事によって心は変化するし、同じ状態ではあり続けられません。
常に、すべてと関わり合い、交換し合って、身も心も成り立っています。

これが、色即是空です。
では、空即是色とは何か。

空気。
この空気も、見えないけれど、ある。
何もないようだけれど、確実にあります。
たとえば楽器を吹いてみると、音が出ます。
それはこの空気の中に、音を出す「種」があるからです。
その種に色々な縁を付けて、色々な音が出る。声もそう。
いい音や声になる時もあるし、そうじゃない時もある。縁によります。
そのように、縁・まわりの環境によって、すべては成り立ち、表れてきます。
人間の心も同じです。
縁が何もなければ、心というものもないも同然。
何かの縁があるから、この心の喜怒哀楽も出てきます。

よい縁を自分の心につけていくよう、
自分の心を良い思い・良い出来事に調和させてください。
最高の縁というのは、「慈悲の思い」です。
慈悲の心というものを意識して、自分自身の心に縁づけていけば、
きっと幸せな心にどんどん、近づいていけます。
よい音楽を演奏するためには、「上手に吹く」という練習が必要です。
よい心になるのにも、私たちは多少の練習が必要です。
毎日少しずつ、慈悲の心を意識して生活すると、きっと良い心の音楽が鳴りますよ。

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